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フクジュソウ キンポウゲ科 フクジュソウ属 
2006年3月5日 下伊那郡阿智村 Canon EOS 5D EF100mmMacro F/4.0 1/640sec ISO100

フクジュソウは北海道から九州にかけて分布するキンポウゲ科の多年草。早春雪解けとともに新芽を出し、何よりも先に光沢のある鮮黄色の花をつけて春の到来を知らせてくれる。漢字では福寿草と書き、縁起の良い花として鉢植えなどにされ、お正月に飾られる。栽培されたものはよく目にするのだが、意外に自生種は少なく、絶滅の恐れのある野生植物として環境省のレッドデータブックに掲載されている。別名を元日草と呼ばれるが、これは新暦の元日ではなく、旧暦元日の頃に開花することによる命名だという。
初春に花を咲かせ、初夏までに光合成を行い、夏になると地上部が枯れる。それから次の春までを地下で過ごす典型的なスプリング・エフェメラルである。