前の日 3月11日


フラサバソウ ゴマノハグサ科 クワガタソウ属 
2007年2月12日 豊橋市 Canon EOS 5D Tamron90mmMacro F/8.0 1/60sec ISO100

フラサバソウはユーラシア原産の2年草。最初、長崎で採取され、ヨーロッパのものと同じであることを始めて報告したフランシェとサヴァチェの両氏の名前を略してフラサバ草と名付けられたという。草丈は10〜30cmで全体に長い毛が多く、茎は下部で枝分かれして群がって立つ。葉は茎の下部では対生するが、上部では殆どが互生し1cmくらいの広楕円形をしている。2〜5箇所の大きな鋸歯があり切れこんでいる。表面にまばらな毛があり、花の頃まで子葉が残るのが特徴。
茎の上部の葉腋に細く短い花柄を出し、花冠が4裂した花径4〜6mmの花をつける。色は淡い青紫で、花弁より萼の方が大きく萼の縁の毛が目立つ。花弁は基部で合着していて合弁花である。オオイヌノフグリとよく似ているが、オオイヌノフグリよりかなり小さいので余程注意しないと目に付かない。よく観察するとサボテンの仲間のような肉厚の葉と青紫の花が美しい。