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ヒロハノアマナ ユリ科 アマナ属 
2015年3月17日 豊橋市 弓張山地 Sony α7II EF300mmF2.8 F/2.8 1/125sec ISO100

ヒロハノアマナは関東以西の本州・四国・九州に分布し、日当たりの良い草原に生える多年草。日本の特産種で分布も限られている。宅地開発などにより、急激に自生地を減らされていて絶滅が心配されている種である。愛知県版レッドデータブックでも絶滅危惧種TBに指定されている。アマナに似るがアマナより葉の幅が広く、地下茎に苦味がなくて食べられるのでヒロハノアマナ(広葉の甘菜)の名がつけられた。根出葉は2枚で線形、長さは15〜20cm、幅7〜15cmで上面の中央に沿って広い白線があるので区別できる。先はまるく、両面とも無毛である。陽を受けて開く6弁花、日が出ると開き暗くなると閉じる、気温にも敏感で13℃以下では花を閉じてしまう。ヒロハノアマナもまた「春植物」スプリングエフェメラルである。漢方では山慈姑といい、滋養強壮に用いられるそうである。葦毛の山にも自生するとの事で探しているのだがなかなか見つからない。石巻のカタクリじいさんが管理・保護している城山で撮影した。