前の日 3月31日


キスミレ スミレ科 スミレ属 
2006年3月30日 豊橋市 Canon EOS 5D Tamron90mmMacro F/11.0 1/80sec ISO400

日本のキスミレ類の中、太平洋岸の暖地で唯一見られるスミレ。愛知県の絶滅危惧TA類(ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの)に指定され、愛知県内では三河地域の限られた場所でしか見られない。茎は紅紫色を帯び、直立する。葉は茎の途中について対生し、長さ2.5〜4pの心形。葉の裏はやや紫色を帯びる。花は黄色の中輪で直径約2p。茎頂に普通1個咲く。花弁の表は鮮やかな黄色で、唇弁と側弁に横一文字の紫条が入る。上弁の裏側は赤茶色になる。距はごく小形。九州の阿蘇地方では、野焼きの跡に群生が見られるようだが、野焼きの風習も減ってきたため、減少しつつある。