前の日 4月11日 今日は何の日
 

キランソウ シソ科 キランソウ属  
2005年4月10日 田原市  Canon EOS 20D Tamron90mmMacro f/5.6 1/125sec 

キランソウは本州から九州に分布する多年草。地面すれすれに成長する小さな植物で、根生葉は、放射状に生え倒披針形、先端はとがらず、縁に粗い鋸歯がある。茎の葉は対生する。全体に縮れた毛が生えている。花期は3〜5月、葉のわきに鮮やかな濃紫色の唇形花をつける。名の由来は「き」は紫の古語で「らん」は藍色の意味で、花の色から名づけられた等諸説がある。
 別名を「ジゴクノカマノフタ」という。おそろしげな名前で、取る(採る)のが怖いようだが、実は、地獄の釜に蓋をして病人をこの世に追い返すところから来ているという。九州では民間薬として有名なようで「医者殺し」といわれる。アロエが「医者いらず」とよばるがこれと同様の呼び名であろう。どちらの別名も優れた薬効を意味しているようである。