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コツバメ 鱗翅目 シジミチョウ科 ミドリシジミ亜科  
2006年4月9日  引佐町渋川  Canon EOS 5D Tamron90mmMacro f/8.0 1/640sec ISO800

春を告げる蝶として先週ギフチョウを挙げたが、コツバメも同じように蛹で越冬し、早春にあらわれる蝶である。シジミチョウ科に多い特徴として、裏面は地味な色合いで、翅を開くとコバルトブルーに輝き非常に美しい。地味に見える裏面であるが、よく見ると赤みのある錆色で気品を感じさせる。残念なことに、美しい表面は止まっているときは殆ど開いてくれないので撮影は難しい。
 幼虫の食草は、ツツジ科植物の花で、とりわけアセビの花や蕾が好物のようである。この蝶も春のみ姿を現し、幼虫は初夏には蛹となってそのまま越冬し、早春羽化する年一化型のスプリングエフェメラル(春の妖精)である。