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6月12日

今日は何の日

森林に住み、樹上を棲み家とするやや大型のシジミチョウの一群を総称して「ゼフィルス（Zephyrus）」という。ギリシアの西風の精ゼフュロスが語源で、そよ風の精という意味がある。このゼフィルスに含まれるチョウは全部で２５種類いる。そのうち１３種はミドリシジミの仲間で、アカシジミの仲間はこのアカシジミとウラナミアカシジミ、ムモンアカシジミの３種類である。また、ゼフィルスの仲間はこのアカシジミもそうであるが、ほとんどが後の翅にツバメの尻尾のような「尾状突起」をもっている。「尾状突起」があるシジミチョウはこれがないシジミチョウよりやや数が少なく、珍しさという点で１ランク格上である。実際の色はオレンジ色であるが、赤系統なのでアカシジミと付いたのであろう。そよ風の精にふさわしい美しい蝶である。