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オニヤンマ オニヤンマ科 オニヤンマ亜科 
2005年7月2日  葦毛湿原  Canon EOS 20D EF100mmMacro f/8.0 1/50sec ISO200

グリーンの複眼と、はっきりした黄色と黒色のしま模様を持つ日本最大のトンボ。体長は10pを超え、林道や林間の空隙地を悠然とパトロールする姿には堂々たる風格がある。名の由来は恐ろしげな顔と、黄色と黒の縞模様がトラ柄の鬼のパンツを髣髴とさせることにちなむ。ヤンマの双璧ギンヤンマが高速飛行を繰り返し非常に敏速なのに比べ、オニヤンマは同じ空間を何度もゆったりと往復飛行するので、待ち伏せすればつかまえるのはそれほど難しくはない。
大きなトンボだけに幼虫期間は長く、成虫になるまで2〜3年もかかる。そしてきれいな水質の環境を好むので各地の環境指標種となっている。つまり、オニヤンマの成虫がいれば少なくとも2年は幼虫が元気に育ったという事で、その場所の環境(水質)が大きく変化していないという事である。
7月2日朝、葦毛湿原で長い幼虫期間を終えて脱皮したばかりのオニヤンマに出会えた。羽根が乾ききったら湿原内を悠然と飛び回り、訪れる人を楽しませてくれる事であろう。