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ニッコウキスゲ ユリ科 ワスレグサ属 
2005年7月2日  津具村 面の木園地  Canon EOS 20D EF100mmMacro f/4.5 1/400sec ISO400

ニッコウキスゲは中部地方より北に生えるユリ科の多年草で、湿原や山地草原に濃い橙黄色の群落を作る。高さ40〜80pで、茎の先に数個花をつける。花はラッパ状に開き、直径7p位、花びらは6枚で、朝開いて夕方にはしぼむ一日花であるが、次々に咲くので高原全体を黄色に染め夏山の代表的な花となっている。特に日光霧降高原、霧ヶ峰、尾瀬等の大群落は有名である。ニッコウキスゲ(日光黄菅)は日光地方に多い花で色が黄色く、葉が菅笠(すげがさ)を作るカサスゲに似ている事からきている。
ワスレグサ属の仲間はノカンゾウ、ヤブカンゾウ、ユウスゲ等に細かく分類されるが、万葉の頃はひっくるめてワスレグサ(忘れ草)の名で登場し、この花を身に付けると花の美しさでいやな事や悲しい事を忘れられるとされている。霧ヶ峰で群落を見たときには草原を覆い尽くす様子が壮観ではあったが、一日花のせいなのかワスレグサとはうらはらに物悲しい印象を持った。