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モウセンゴケ モウセンゴケ科 モウセンゴケ属 
2005年6月26日  津具村 面の木園地  Canon EOS 20D EF100mmMacro f/5.6 1/160sec ISO100

モウセンゴケは湿原に生育する多年生の草本であり、北半球の温帯を中心とする湿原に広く分布する。7〜8月に葉の根元から細長い花だけの茎を伸ばし、可憐な白い花をつける。葉には腺毛があり、粘液を分泌して小さな昆虫を捕まえる。基本的には根も葉もあるので虫を捕まえなくても生育が可能であるが、昆虫を捕まえることができると開花が盛んになり、多数の種子を形成することができる。葉は鮮やかな赤色を帯び、これが緋毛氈(ひもうせん)に例えられた。
 ブナ帯や針葉樹林帯に成育する場合には、成育は1サイクルだけであるが、温暖な地域に成育するモウセンゴケは、夏にはいったん勢力が衰え、みすぼらしくなる。初秋には再び新たな葉が形成され、株別れすることもある。こぼれ落ちた種子から新しい個体が発生し、個体数は増加する。