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ヤブジラミ セリ科 ヤブジラミ属 
2005年6月26日  葦毛湿原周辺  Canon EOS 20D EF100mmMacro f/5.6 1/320sec ISO400

ヤブジラミは全国に生育する一年生の草本。6月から7月にかけて白い小さな花を咲かせる。1カ所からいくつもの花を出す花序を散形花序というが、ヤブジラミのように更に分かれている花序を複散形花序という。今時シラミなんて知らない人も多いかもしれないが、昔は頭や身体をフケツにしておくとシラミがたかったそうで、血を吸い発疹チフスというおそろしい伝性病をまき散らす虫なのである。ノミとともにきらわれ者の寄生虫の代表であった。ヤブジラミの果実は先端が曲がった剛毛を密につけ、人や獣にひっついて運ばれる。藪に入るとこの小さな果実が身体につき、シラミのようだというところからヤブジラミという不名誉な名前がついた。