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リョウブ リョウブ科 リョウブ属 
2005年7月10日  葦毛湿原  Canon EOS KissDN EF50mmMacro f/4.0 1/125sec ISO100

リョウブは落葉の高木で、高山から平地、地域としては北海道から九州までと、どこでも生育できる適応力がある。リョウブ属の植物は世界では64種ほど知られているとの事であるが、日本では1科1属1種の親戚縁者のいない寂しい植物である。リョウブ(令法)とい変わった名前は、古くから若葉を食用としたり乾燥保存し、飢饉に供えるよう法令で定められたことが由来。ただし美味ではないとの経験談も聞く。
樹皮は茶褐色で薄片が剥がれ落ちてまだら模様になり、特徴的な樹肌になるので見分けやすい。葉は枝先に集まって互生し、長さが8〜13センチ。先はするどく尖り、縁には鋸歯がある。7月から9月にかけて枝先に総状花序を円錐状にだし、小さな白い花を密に付ける。花環は直径が5ミリ程度で丸く5深裂し、雄しべ、雌しべが花冠から突き出る。穂状の花は遠くから見ると動物のシッポのように見えるのでわかりやすく、この時期、野山のあちこちで目に付く。