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ノギラン ユリ科 ノギラン属 
2006年7月8日  新城市 比丘尼城趾  Canon EOS 5D Tamron90mmMacro f/5.6 1/25sec ISO200

ノギランは北海道から九州に分布する多年生の草本。湿原の周辺や路傍など、やや湿った場所に生育する。葉は全て根生葉であり、ロゼット葉を形成している。時としてショウジョウバカマと混生し、見分けにくいことがあるが、ショウジョウバカマよりも葉が細く、葉の芽だしが筒状にならない点で区別できる。茎の高さは20〜50センチ。7月から8月にかけ、茎頂の総状花序に直径1センチほどの淡く赤褐色を帯びるクリーム色の花を横向きに多数つける。花被片は6個で、線状披針形。葉は根元にまとまってつき、倒披針形で先がとがる。ノギ(芒)とは稲や麦の果実の先から出ている長い剛毛状の突起のことで、花びらの先がとがった様子がノギに似ているところから付いた名前だといわれている。パッと見、ランに似ているようにも見えるが唇弁等は無く、ユリ科の仲間である。