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フシグロセンノウ ナデシコ科 センノウ属 
2005年6月27日  津具村 面の木園地 Canon EOS 20D EF100mmMacro f/5.0 1/125sec ISO200

山地のやや湿り気のある林の中に生え、丈は0.5-1メートル、花は直径5センチほどで花弁の縁はほぼ全縁。朱赤色の花は遠くからもよく目立つ。名の由来であるが、茎の節が太く黒紫色を帯びるところから節黒。仙翁は中国産のナデシコ科の花の名とも、京都の嵯峨の仙翁寺でこの草が栽培されていたからともいわれる。
厚い梢の下の薄暗いような茂みの中でも大きなオレンジ色の5弁の花はよく目立つが、クリンソウのように厚化粧というイメージではなく、すっきりした花である。一見園芸種のようにも見えるが日本古来の花である。ゼンバナ(膳花)、コタツバナ(炬燵花)、ヤグラバナ(櫓花)の方言名や、自生地に因むオウサカソウ(逢阪草)の古名もあるので、日本でも古くから親しまれてきた花のようだ。