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ノリウツギ ユキノシタ科 アジサイ属 
2005年8月6日  葦毛湿原 Canon EOS 20D EF50mmMacro+ライフサイズコンバーター f/5.6 1/2500sec ISO400

ノリウツギは北海道から九州に分布する落葉の低木。暖帯から温帯にかけて極めて広い地域に分布する。アジサイの仲間としてはかなり背が高く、3メ−トルを越えるものも少なくない。また花の付き方もアジサイやガクアジサイなどのような球形や円板状にはならず、大きな円錐形になっている。ほとんどの花は小さな普通花で5枚の花弁と10本の雄しべを持つが、周辺に点々と純白の大きな装飾花を付ける。装飾花の萼片は花弁状に変化しており、白色からやがて淡く赤色を帯びる。ノリウツギの名前の由来は、むかし製紙用の糊をこの木の皮から採ったことにある。糊は内皮から採るが良質のものは白く、材の色も白くて美しい。北海道ではサビタと呼ばれ、堅い木の根から作った「サビタのパイプ」は愛煙家から珍重されている。洋傘の柄やステッキの原料にもなっているそうである。