前の日 8月28日


カトリヤンマ 蜻蛉目 ヤンマ科 
2004年8月8日  豊橋自然歩道 Canon EOS 10D Tamron28-200mm(141mm) f/9.5 1/200sec ISO200

体長65mm(腹長54〜60mm、後翅長43〜50mm)ほどで、雌雄ほぼ同じ大きさ。細身で華奢な感じのする中型のヤンマで、腹部第3節が顕著にくびれ、複眼が極めて大きい。成熟個体では雌雄とも翅胸が美しい緑色をしており、ほとんど無斑である。腹部の背面は黒色で、節の小斑はオスでは鮮やかな水色、メスでは緑色になる。
成虫は7〜11月頃に見られ、とくに8〜9月に多い。幼虫はおもに夜間、挺水植物の茎や葉の裏などに定位して羽化する。朝方になると新成虫は羽化水域からやや離れた薄暗い林へと入っていく。成虫は黄昏活動性が強く、日の出前後と日没後頃の薄暗い時間帯に、活発に空を飛び回って小昆虫を捕食する。日中は暗い林の中の枝などにぶら下がっていることが多い。成熟したオスは日の出前に摂食活動を終えてしばらく休息すると、U字形に木から木へ移動してメスを探す。メスを得た雄は薄暗い林の中で、枝などに止まって交尾をする。交尾後のメスは単独で、湿った軟土や朽ち木などに産卵する。