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キンミズヒキ バラ科 キンミズヒキ属 
2005年8月28日  霧ヶ峰 Canon EOS 20D EF100mmMacro f/4.5 1/125sec ISO200

キンミズヒキは北海道から九州に分布し、山地の草むらや道路わきに生えるバラ科の多年草 。名前の由来は、ミズヒキは「水引」の意味。夏、まっすぐ立ち上がった花茎に黄色の小花を細長く穂のように咲かせる姿から「金色の水引」に見たててこの名前がついた。日常「水引」はお祝い事に用いられ、敬意を表わす物に結ばれる。特に「金水引」は結婚式の品々によく使われ、縁起物である。キンミズヒキは薬用植物で、タンニンを多く含み、下痢止めなどの薬草になる。血小板増加による血液凝固促進と止血作用があるので止血剤としても用いられる。春先に若芽を摘んでアクを抜いて食する地方もあるらしい。有用な植物故、おめでたい名前が相応しい。
葉は5〜9個の小葉に分かれ葉の付け根には明瞭な托葉がある。夏に茎を立ち上げ、8月頃に黄色い花を咲かせる。花の直径は6〜11mm。果実はの上縁には長さ3mm程度の棘がたくさんでき、これで動物等にひっついて散布される。あまりしつこい付着力はないが「ひっつき虫」の一種である。