前の日 9月17日


ナガバノコウヤボウキ キク科 コウヤボウキ属  
2005年9月11日  新城市 比丘尼城趾 Canon EOS 20D EF100mmMacro f/5.6 1/250sec ISO400

ナガバノコウヤボウキは宮城県以南の本州・四国・九州に分布するキク科の落葉低木。キク科は1000種ほどあり、もちろん殆どが草であるのだが、意外にも木が一部存在する。福島県以西の山野に広く見られ、高野山ではこの木の枝を束ねて箒の代わりに用いたと言うことから高野箒と呼ばれる。写真のものは、葉が長い近縁種であるが、「コウヤボウキ」は花が枝の先端につくのにたいして、「ナガバノコウヤボウキ」は前年枝の束生する葉の中央に付く。分布は隔離的で、蛇紋岩地帯などの明るい二次林に生育する。1年目の枝と2年目の枝の姿・葉の形が大きく異なり、同じ植物とは思いにくい。同じキク科のハグマ属に似てクルクルとカールした花弁が愛くるしい。