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アケボノソウ リンドウ科 センブリ属  
2005年9月18日  津具村 面の木湿地 Canon EOS 20D EF50mmMacro f/5.6 1/100sec ISO100

アケボノソウは北海道から九州に分布する2年草。山の湿地や沢に沿ったところなどの湿った場所に生育する。1年目は根生葉だけのロゼットで生育し、2年目に地上茎を出して花を咲かせる。茎は四角形で高さ1mほどになる。葉は対生して縦に3本の葉脈が目立つ。根生葉はオオバコによく似ており、長い柄がある。茎葉にはほとんど柄はなく、長さ5〜12cm。花は9月から10月にかけて咲く。星形に開いた白っぽいクリーム色の花びらの先に緑紫色の小さな点が散り、中央部寄りに黄緑色の丸いもようが2つある。これらの点や模様を明け方の星に見立てて、その名がつけられたと言われている。黄緑色の丸い模様は蜜腺で、黒紫色の斑点は蜜腺の位置を知らせるガイドマークだそうである。このような場所に蜜腺がある植物は多くはないであろう。すぐ近くに雄しべがあり、吸蜜すると花粉にさわってしまう仕組みなのだろうか。