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ムカゴニンジン セリ科 ムカゴニンジン属  
2005年9月19日  葦毛湿原 Canon EOS 20D EF50mmMacro f/8.0 1/400sec ISO100

山地の湿地に生える多年草。和名の由来は葉の脇に珠芽(むかご)が付き、白くて太い根が朝鮮人参に似ていることから。上部の葉は3出複葉、下部は単羽状複葉。茎はよく分枝し、葉腋に珠芽をつける。枝先に複散形花序をだし、白色の小さな花を蜜につける。5枚の花弁は先が内側に曲がっている。反る花弁は多いが内側に丸まるところが一風変わっている。アップで見ればなかなか美しい花である。湿地という特異な生育環境故、開発や自然遷移により個体数が減少しており、絶滅危惧種に指定している県も多い。根が食用になるということだが、さすがに絶滅のおそれのある植物を食べてみようという気にはなれない。