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ミゾソバ タデ科 イヌタデ属  
2005年10月2日  葦毛湿原 Canon EOS 20D EF100mmMacro f/5.6 1/30sec ISO400

ミゾソバは日本全国の山地や里山の水辺に普通に見られる一年草。やや富栄養な水質の場所に生育し、群生していることが多い。似た種類は多いが、多くの地域で本種がもっとも普通に見られる。花は8月から10月にかけて咲き、紅紫色または白色でコンペイトウのような花序を作る。葉は牛の顔をさかさまにしたようなほこ形で、左右対称の紫色の斑が入ることがある。葉の形から「ウシノヒタイ」という別名がある。タデ科で次に普通に見られるのはママコノシリヌグイだが、これは茎の刺が鋭く、葉は三角形。本種にも刺があるが微細で、葉がほこ形なので区別できる。ミゾソバの花は花弁に見える部分は萼であり、花弁はない。まぎらわしいが、これはタデ科植物の特徴の1つである。10月10日掲載のボントクタデもタデ科の特徴通り、花弁のような部分はやはり萼である。