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ヒオドシチョウ 鱗翅目 タテハチョウ科 タテハチョウ亜科  
2005年7月17日  北岳 Canon EOS 20D EF50mmMacro f/4.5 1/2000sec ISO400

鮮やかなオレンジ色に黒い紋があるタテハチョウ。
はねの開長は70mmほどで表は赤橙色に黒い斑があり、名前の由来となっている。羽根裏は黒褐色〜黄褐色でいたって地味。細かい波状模様がある。6 月頃に羽化する。
雑木林を素早く飛び、樹液によく集まる。夏の始まりに一斉に羽化するヒオドシチョウは太陽の光がよく似合う鮮やかな色をしている。その後まもなく夏眠に入り姿を見ないうちに今度は冬眠に入る。成虫で越冬するので翌春にはその姿を見る機会が増えるが、羽はぼろぼろで見るも無惨な姿になっている。本種の美しさを捕らえるのは夏の始まりのほんの短い期間だけである。北岳登山中に見かけて、さすがに高山には美しい蝶がいると思ったのだが、三河地方にも生息しているようである。地元でぜひ見てみたいものだ。