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エンシュウハグマ キク科 モミジハグマ属  
2005年10月23日  新城市 比丘尼城趾 Canon EOS 5D EF100mmMacro f/5.6 1/200sec ISO800

静岡・愛知のみに分布し、山林内に生えるキク科の多年草。エンシュウハグマの名は遠州(静岡県の西部)に分布するハグマ(白熊)の意。ハグマは中国やチベットで飼われているヤクの尾の毛のことで、白くて艶のある毛は僧侶の使う払子(ほっす)に使われる。似ているのは花ではなくて果実の冠毛である。
茎は高さ30pほどで直立し分枝しない。葉は長さ2.5〜6.5pで、手のひら状に深く切れ込む。両面にやや細毛がある。花期は夏から秋で、花の直径は約1p。1頭花に3個の小花がつく。花冠がねじれてきれいにカールする。花弁は白色で、先が優しいピンク色をしている。蕾もピンク色で、ハグマの仲間では一段と愛らしい。