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オヤマボクチ キク科 ヤマボクチ属  
2005年10月16日  津具村 面の木園地 Canon EOS 20D EF100mmMacro f/4.5 1/320sec ISO400

オヤマボクチは本州の岐阜県以北から北海道の西南部に分布し、山の日当たりの良い草原に生える大形の多年草。茎は太くて固く、高さ1〜2m。下方の葉は長い柄があって基部の左右は深くハート型にくぼむものが多い。葉の下面は綿毛をかぶって白い。この白い毛を集めて火打ち石の火花を移しとる火口(ほくち)にしたことが名前の由来。葉の形がゴボウに似ているので別名「ヤマゴボウ」とも呼ばれ、根は漬け物としても大変こうばしい香りがしておいしい。また、東北地方では若葉を草餅を作るのに使うそうである。
花期は9〜10月。頭花はアザミによく似て大きく、径3〜4cm。総包片は細長い。オヤマボクチで目をひくのは花よりもむしろ蕾で、表面には細かな綿毛がからみついたようにつき、なかなか見事な造形で印象深い。   つぼみの画像はこちら