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チャバネセセリ 鱗翅目 セセリチョウ科 セセリチョウ亜科 
2005年10月2日  葦毛湿原 Canon EOS 20D EF70-200mmF4L f/6.3 1/250sec ISO100

中型のセセリチョウ。河原や公園、田畑周辺などの陽光あふれる開けた環境を好む種。通常年3回発生し、5月〜6月中旬、7月〜8月、9月中旬〜10月に姿が見られる。イチモンジセセリやオオチャバネセセリと混生することも多いが、これらと比べると個体数はやや少ないようだ。 イチモンジセセリに似るが、後ばねの白紋は小さくて目立たず、またイチモンジセセリのように一直線状にはならない。草地や公園・田畑など開けた場所で見られ、花で吸蜜することが多い。夏の終わりから秋にかけて個体数が増える。気温の上昇と共に世代を繰り返しながら北上し、冬の訪れと共に土着地以外では死滅するというサイクルを繰り返しているらしい。越冬態は幼虫だが、近似種とは異なり非休眠。少しずつ摂食しながら成長する。また、イチモンジセセリより寒さに弱く、土着北限付近では冬の寒さに耐え切れず死ぬ個体も多いという。
幼虫は、チガヤ・ススキなどイネ科植物や、タケ科・カヤツリグサ科の植物を食べる。