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イヌセンブリ リンドウ科 センブリ属 
2015年10月20日  愛知県新城市 Sony α7R FE-90mm Macro f/5.6 1/60sec ISO200

イヌセンブリは本州・四国・九州、朝鮮・中国に分布する越年生の一年草。湿原の周辺の湿地に生育する。茎は直立し、高さ5〜35cm、対生する葉の葉腋からよく分枝する。茎は細く、柔らかい。葉は倒被針形で、センブリに比べると幅 が広い。花は10月から11月に咲き、白地に紫色の筋が入る。密腺溝が基部に2個あり披針形で縁に長い縮れた毛がある。イヌセンブリは苦味が少ないので、薬用には用いられない。
里山周辺の湿地に生えるイヌセンブリは開発や耕作放棄による荒れ地化などにより年々生育環境が失われて、見る機会が少なくなっている植物で、環境省レッドデータブックで絶滅危惧U類の希少種となっている。私がいつも観察している場所も田んぼの持ち主が亡くなって草刈りされなくなり、危うい状況となっている。