前の日 11月7日


ハキダメギク キク科 コゴメギク属 
2005年10月30日  津具村 Canon EOS 5D EF50mmMacro f/5.6 1/125sec ISO400

ハキダメギクは熱帯アメリカ原産の帰化植物。東京周辺では極めて普通の雑草らしい。東京の渋谷で、初めて牧野富太郎先生が発見し、その生えていた場所が塵捨て場だったので、このような名前が生まれたという。牧野植物図鑑では命名については、あっさりとしたもので「掃溜菊の意で著者の命名。」とだけ記してある。撮影地は堆肥のしっかり入った畑の脇で、窒素系の臭いが鼻をついた。的を得た名前だと思った。
観察してみるとキク科の植物らしく、中央部は黄色い筒状花があり舌状花は白く5枚の花びらから出来ている。直径が5ミリ程度の小さい花なので目立たず、名前も情けなくて気の毒であるが、じっくり見れば結構可憐である。