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アキギリ シソ科 アキギリ属 
2005年10月23日  新城市 比丘尼城趾 Canon EOS 5D EF100mmMacro f/5.6 1/400sec ISO800

アキギリは山地の木陰に生える多年草。日本の野生サルビアの代表的な花で、中部地方から近畿地方に分布する。名の由来は葉や花が「キリ」に似ていて秋に咲くことから。葉は対生し、長柄があって葉身は三角状ほこ形で、鋸歯がある。枝先に紅紫色の唇形花が集まってつく。花冠の上唇はやや直立し、下唇は垂れ下がる。雌しべは長く花外へ突き出し、先端は2つに分枝する。花期は8〜10月で紅紫色の花が美しく下から咲きあがる。花の大きさに比べて茎が細く柔らかなので全草が立っていることが少なく、ちょっとお行儀が悪いので、綺麗な花なのに損をしているようだ。
山野草として親しまれるアキギリの仲間には、キバナアキギリ、アキノタムラソウなどがある。
また、園芸種の赤いサルビアはブラジル原産のサルビア・スブレンデンスを園芸化したもので、花の形がそっくりである。