11月17日 今日は何の日


ホテイアオイ ミズアオイ科 ホテイアオイ属 
2004年9月19日  豊橋市 石巻町 Canon EOS KissDN EF50mmMacro f/6.3 1/6sec ISO200

ホテイアオイは南米原産の帰化植物で、流れの少ない水面に浮かんで生育する水草。金魚鉢によく浮かんでいる浮き草でお馴染みである。葉は水面から立ち上がる。葉そのものは丸っぽく、つやがある。変わった特徴は、葉柄が膨らんで浮き袋のようになることで、浮き袋の半ばまでが水の中にある。茎はごく短く、葉はロゼット状につく。つまり、タンポポのような草が根元まで水につかっている形である。水中には根が伸びる。根はひげ根状のものがバラバラと水中に広がり、それぞれの根からはたくさんの根毛がたくさん出るので、試験管洗いのブラシのようである。これは重りとして機能して、浮袋状の葉柄など空隙に富んだ水上部とバランスを取って水面での姿勢を保っている。花は青紫で、花びらは六枚、上に向いた花びらが幅広く、真ん中に黄色の斑紋があり、周りを紫の模様が囲んでいる。英名のwater hyacinth ウォーター・ヒアシンスはホテイアオイの特徴をよく表している。
週刊朝日百科 植物の世界によると南アメリカ原産の多年生の浮遊植物である。1824年にブラジルで発見されてから今日までに、北緯40度から南緯45度までの5大陸50ヵ国以上に分布圏を広げた。伝播経路は観賞用としての導入が主で、日本への渡来も明治年間で、現在、東北地方以南の富栄養化の進んだ水域に群生している。水生植物で唯一、世界十大害草として「青い悪魔(blue devil)」の名で恐れられている。

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