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ホソバリンドウ リンドウ科 リンドウ属 
2005年11月20日  葦毛湿原 Canon EOS 5D EF50mmMacro f/4.5 1/800sec ISO400

ホソバリンドウは湿地に生育する多年草。普通のリンドウに似ているが、葉がごく細い線形になった種類。高さ約20cm、葉は対生し長さ約6cmの卵状披針形で先は尖っている。花期は10〜11月で、茎の先や上部の葉のねもとに青紫色の鐘形の花をつける。花は日が当たると開き、日が陰ると閉じてしまう。花の内側には茶褐色の斑点がある。根は苦味が強く、竜の肝のように苦いという意味から竜胆と呼ばれている。竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)として膀胱炎、尿道炎、子宮内膜炎などに用いられ、苦味健胃薬としても効能がある。
葦毛湿原では最も遅く咲く花で、この花が終わると湿原内は枯葉色の静寂に包まれ、春2月までしばしの眠りにつく。今年の葦毛湿原ではホソバリンドウの開花が少なく、種の存続が心配になってしまう。