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ヒイラギ モクセイ科 モクセイ属 
2005年11月13日  葦毛湿原(周辺) Canon EOS 5D EF100mmMacro f/5.6 1/125sec ISO800

ヒイラギ(柊)は、福島県以西の本州、四国、九州に分布する常緑の低木。低地の森林に生育し、やや乾燥した場所に多い。葉は固くてギザギザ(さわると痛い)。さわると「ひいらぐ」(疼く、ひりひり痛む)ことから、「ひいらぎぎ」(疼木)となり、次第に「ひいらぎ」になった。鋸歯の変化した棘は、若木でよく発達し、老木では全縁となって、葉の先端だけとなる。葉の裏面はやや平滑で、拡大すると緑色の点がある。ヒイラギの花は11月から12月初めの初冬に咲く。葉腋に集まって、直径5mmほどの白い花を咲かせる。雌雄異株であり、雄花は2本のおしべが目立ち、長い花糸が突出し、葯が目立ち、めしべは頭が出る程度。雌花は、めしべが発達して突出するとのこと。花冠は4裂し、反り返る。良い香りがある。
ヒイラギは魔よけに使われる。ヨーロッパにも同じような習慣があるらしく、赤い実のついたセイヨウヒイラギの飾り物がクリスマスリース等に使われている。