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カマツカ(実) バラ科 カマツカ属 
2005年10月23日  新城市 比丘尼城趾 Canon EOS 5D EF100mmMacro f/5.6 1/250sec ISO400

カマツカは北海道、本州、四国、九州に生育する高さ5m程度の落葉低木。各地の二次林、特にアカマツ林などに普通な落葉低木であったが、森林の発達によって次第に少なくなりつつある。材が弾力があって折れにくいので、鎌などの柄に用いられたことが名前の由来。別名の「ウシコロシ」は、同様の理由で牛の鼻ぐり(鼻環)に用いられたことによる。葉は長枝では互生、短枝では輪生状につく。ふちには細かくてするどい鋸歯がある。両面ともほとんど無毛だが、ときに裏面の主脈に白い軟毛がつく。
花期は4月〜6月で、短枝の先に白色の複散房花序をつける。花弁はほぼ円形で5枚、花柱は3個で、コデマリやシモツケに似た美しい花である。果期は10月〜11月で、橙色から赤色に熟し、こちらも大変美しい。実は食べられるがあまり味は無く、残念ながら美味しいとは言えない。また、実が真っ赤になる頃には葉も美しく紅葉し、なかなか味わいのある灌木である。