クロバイは樹皮が灰黒色の常緑高木で、4−5月に白い総状花序を出す。花の大きさは5-10mmで、一つの花序に20個程度付く。ハイノキ科の木の花は、いずれも雄しべが長くてよく目立つ特徴がある。花弁もしべも輝くように白くて美しい。花付きが良いので満開になると木全体が白く見える。葦毛湿原周辺にも多いが湖西連峰南部には特にこの木が多く、開花時期には場所によって山の1/3ほどが白く見えるような印象を持つ。
クロバイの名の由来は、ハイノキと同様に灰を染色の媒染剤として利用したことからきている。