10月17日(火) 大安
旧暦 9月3日
月齢 2.4 三日月 (大潮)


<行 事>

日光東照宮千人武者行列
伊勢神宮神嘗祭


<過去の出来事>

『解体新書』の翻訳者・前野良沢逝く(1803年)
 日本初の科学的な西洋解剖書として名高い『解体新書』。史上有名なのは杉田玄白だが、語学堪能の蘭学者・前野良沢なしで完成はしなかった。「粗雑でも、未熟でも、できるだけ早く刊行しよう」という玄白と「時間はいくらかかってもいいから、できるだけ完全なものにしよう」という良沢は対立。翻訳作業開始から3年4カ月後に『解体新書』が刊行されたが、冒頭の共同作業者の名前の中に良沢の名はなかった。これは不完全なものを出すなら自分の名は公表しないで欲しいと、良沢が固辞したためという。以後、名声を得た玄白に比べ、良沢は清貧のうちに蘭語の研究を続け、1803年(享和3)のこの日81歳で世を去った。

ピアノの詩人・ショパン没(1849年)

学習院開設(1877年)

YWCA(日本基督教好青年会)創立(1905年)

スエズ戦争勃発(1951年)

モンキーセンター設立(1956年)

川端康成、ノーベル文学賞受賞(1968年)

原油価格引き上げでオイルショック(1973年)

日本留学生、「フリーズ(動くな)」がわからず射殺される(1992年)



<記念日>

●貯蓄の日
貯蓄に対する関心を深め、貯蓄の増進を図る目的で、貯蓄増強中央委員会が制定した日。今日は戦前には、「神嘗祭(かんなめさい)」という祝祭日。天皇が、その年に実った新穀を伊勢神宮の天照大神に奉納する日であったことから、労働の実りである「貯蓄」を大切にしようとこの日を選んだもの。



<今日の雑学>

神社にはなぜ鳥居があるのか
神社につきものの鳥居は、文字どおり鳥の止まり木を型どったもの。鳥居に止まるのは、長鳴き鳥といってにわとりのことだ。昔から夜の闇には悪霊や災いがひそんでいるとされ、夜明けを告げるにわとりの声は、悪を祓うものとされていた。天照大神の神話でも、神が天の岩戸から出てきたときに、高天原中のにわとりが一斉に鳴いたと書かれている。神社に鳥居が建てられているのは、神様のさきぶれであるにわとりが止まった姿を象徴しているのだ。